カウンセリングで話さないとダメですか?

悩みを話したくない理由もある

一般的に、悩んでいる方は「一人で抱えないで」「話した方が楽になるよ」と周りの人から勧められて、相談に結びつくケースが多いように思います。

でも「悩みはあるけれど、話したくない」という方も、案外多いのではないでしょうか。

何をどう話していいかわからない。

ネガティブな考えを、口に出したくない。

慣れない人と話すのが苦手。

うまく話そうと気を使って疲れる。

「相手の反応によってはかえって傷つくかも」と怖く感じる方もいるかもしれません。

にかく「話をする」方が、解決に向かうのでしょうか。

カウンセリングに対して、不安や怖さを感じていたら「本当に話をする方が解決するの?」と、疑いをもったりしませんか。

性格や「こころ」を変えようとしなくていい

そもそも、カウンセリングやセラピーを受けて「楽になった」「解決策が見えてきた」という状態に変化する理由はどこにあるのでしょうか。

結論から言うと「からだが、偏った状態から、バランスがとれた状態へと変化する」ことだと、私は理解しています。

「こころを変えるんじゃないの?」と思われたかもしれません。

けれど、こころとからだは表と裏のように、常に一体のものです。

頭が痛くなる、食欲がなくなる、眠れないなど、こころの不調はからだの不調として「見える化」されることが多いです。

からだが整えば、自ずとこころも整ってきます。

例えば「イライラして人につらく当たる性格を直したい」と悩んでいる方がいたとします。

でも実は、仕事が忙しくて毎日の睡眠時間が十分にとれていないために、イライラしているのかもしれません。

この場合、人につらく当たってしまうのは、その人のこころが問題なのではなく、からだの状態が整っていないから、と言えるでしょう。

解決のカギは、話すかどうかではない

眠気だけでなく、私たちのからだは、常に外の環境と内側の環境から刺激を受けながら、安定を保とうと努力しています。

からだの状態によっては、話すことがプラスにならないこともある

からだが元気でエネルギーが足りている時には、人と話すことや、さまざまな経験を通して、こころを変えたり成長させたりということが起こりやすいでしょう。

けれど、ストレスや悩みごとでエネルギーを使い果たし、心身の不調がある時には、「こころの成長」どころではなく、からだのバランスを回復することが先決です。

つまり「話をするかしないか」ではなく、「からだの状態を整えることができるかどうか」が、重要なポイントなのです。

「話をするとスッキリする」「頭の中が整理される」という場合は、話すことが心身の調和に役立つ状態だと理解できます。

でも「話すのが苦痛」「話したくない」という場合には、話すことよりも違う方法を選んだほうが、心身の調和の役に立つのかもしれません。

つまり、その方のからだのバランスを調和させられる方法であれば、話をしてもしなくても、どちらでも良いのです。

話さないカウンセリング・セラピーの技法はたくさんある

「悩み」→「カウンセリング」→「話す」とイメージされることが多いようですが、実際には、話さないカウンセリングやセラピーの技法はたくさんあります。

描画療法、音楽療法、箱庭療法、プレイセラピーのように、非言語で表現する方法もあります。

動作療法、自律訓練法、筋弛緩法、リラクセーション、呼吸法のように、からだの調整を通して、こころのバランスをとる方法もあります。

たくさん寝る、気晴らしに出かける、など、セラピーというよりは生活スタイルを調整することで、悩みごとが気にならなくなった、ということもあるでしょう。

このように、話さなくても問題の解決につながる方法はたくさんあるのです。

自分に合う方法を選ぶには?

今の自分にベストな方法を、どうやって選べばいいかというと。

ひとことで表すと「自分の自律神経が調和した状態になる方法を選ぶ」と言えるでしょう。

それを、試して、見つけて、身につけていく、というプロセスが、セラピーであるとも言えます。

次の記事では、自律神経の状態と自分に合う方法の見分け方についてお話します。

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