【活動報告】中学生の職場体験

先月、平塚市内の中学校の「職場体験」として、中学1年生が3名、当ルームにやってきました。

担当の先生からは、事前に次のようにお話がありました。
「それぞれに悩んだ経験があったり、スクールカウンセラーさんのお世話になったり、心理の仕事に興味を持っている子たちです。何か特別なことをさせてもらわなくても、カウンセリングルームという場所に実際に行ってみて、青木さんと直接お話をさせてもらうだけで十分です。」

私自身、養護教諭やスクールカウンセラーなど学校の職員として生徒に関わってきた経験はありますが、外部の専門家として中学生を迎え入れるのは初めての経験で、どうなるのだろうとドキドキしました。

はじめに私の経歴をお話すると、3人の生徒さんは熱心にメモを取りながら聞いていました。
その後、インタビューの時間には、本質的な質問が次々に繰り出され、考えながらゆっくりと答えていきました。

① 今の仕事をしている時に、大切にしていることは何ですか?
② いちばんやりがいを感じるのは、どんなときですか?
③ 現在の世界の中で、カウンセリングとは、どんな存在だと思いますか?
・・・等々

③の存在意義については、私が答えた後、「みなさんはどう思う?」と尋ね返すと、生徒さんたちも次のような話をしてくれました。

「今の日本では働く人が人間関係で悩んでいることが多いと思う。そういう人が相談できる場をつくるのは必要不可欠。でも、カウンセラーでなくても身近に安心できる相談相手が増えればそれでもいいと思う。」

「カウンセラーは、自分がつらいと感じている時に「つらいよね」と肯定して、支えてくれる人だと思う。悩みを抱えた時、そのような支えが必要。」

「今は様々な事件も多い。つらい体験を安心して話せる場が大切。」

どの子の意見にも「なるほど」と深く頷き、惹きこまれました。

中学生たちは、純粋で、真っすぐで、率直でした。

教えたり支えたりする立場ではなく、ただ対等に話をする関係で向き合うのは新鮮で、私の方こそ教わることがいっぱいありました。

自分自身の原点を振り返り励まされる、貴重な「体験」をさせてもらいました。

※写真は、『部活を辞めようか悩んでいる友人の悩みを聞く』という設定で、ロールプレイを体験しているところです。

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