自律神経の状態がわかると、悩みや不調の正体が見えてくる

世間ではよく「悩みがあるなら話してごらん。すっきりするよ。」と言われますが、心身の不調は「人に話した方が絶対にいい」とも限らない、ということを前回の記事でお伝えしました。

大事なのは、話すか話さないか、ではないんですね。

では、問題や症状などがあってつらい状態が「よくなる」ためには、どうしたらいいのでしょうか。

「からだを整える」とは、3つの自律神経のバランスを取ること

メンタル不調の回復について、わかりやすく説明する理論として「3つの自律神経の理論(ポリヴェーガル理論)」が注目されています。

なかなか難しい理論なのですが、昨年、心療内科にお勤めの吉里恒昭さんという心理士が、赤・青・黄色の3色のキャラクターを用いて説明した著書を出されました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4863677812

この本を参考に、私なりの表現も加えて説明します。

・・・人類は、いえ、哺乳類は、太古からの進化の過程で、その時々の環境に合わせて体の状態を切り替えながら生き延びてきました。

1つ目は、戦闘モード。外敵などの危険が迫っている時に、戦ったり逃げたりする時です。わかりやすくするために「赤の状態」と呼びます。

2つ目は、休止モード。闘争モードでも対処しきれない時に、死んだように活動を止めて苦痛を回避する時です。「青の状態」と呼びます。

3つ目は、交流モード。危険がない時に、仲間と群れて交流し、安全感と安心感を強固にします。「緑の状態」と呼びます。

私たちの身体には、環境に合わせて3つの状態を行き来することが、生命を維持するシステムに組み込まれているという考え方です。

現代社会のストレス下では、赤と青の状態に偏りやすい

ところが現代社会での「外敵」や「危険」は、大昔の恐竜のように、現れてもすぐに去っていく存在ではありません。

仕事の納期や受験など、未来までずっと不安と緊張が続いたり。

家庭や職場など変えづらい人間関係の中で我慢や不満を抱え続けたり。

そうすると、からだの状態は、闘争モードの赤の状態がずっと続くことになります。

すると今度は、からだの維持システムが「もう無理」と判断して、停止モードの青の状態になります。

この一連の反応は、人のからだが危険から身を守ろうとするための、生理的な、自然な現象なのです。

そう思うと、赤と青の状態は、忌み嫌うべき「メンタル不調」ではなく、防御システムによる「努力の結果」なんだと思えてきます。

今のあなたの自律神経の状態は、いかがでしょうか。

赤や青の状態で、がんばって「自分を守る闘い」をしていそうですか…?

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