「発達障がいとは その特性の基礎を学ぶ」の講師をしました
先日のブログでもお知らせしましたが、上記の講座で講師としてお話をさせていただきました。
企画の担当者からは「最も基礎的なことを話してほしい」との依頼を受けました。
具体例や対処法についてはわりとアイディアが浮かぶのですが…。
「基礎的で、しかも『今さら』『聞き飽きた』と思わずに興味を持てる内容とは?」と、考えれば考えるほど難しいテーマでした。
悩み抜いてなんとか作り上げたチャレンジングな講演だったので、無事に務めを果たし、ホッと肩の荷が下りました。
参加者のご感想の中には次のような声がありました。(個人が特定されることがないように改変しています)
- 発達障がいやグレーゾーンの困り度は、環境や状況によって変わることがわかった
- 日本の支援法の基準と世界の基準が違っているため、情報や呼び名が整理されずにあふれていること(広汎性発達障害、アスペルガー、自閉スペクトラムなど)がわかり、歴史的な説明を聞いて、スッキリした
- 障がいと症状の違いについて理解し、相手の特性や症状に合ったケアをすることが大切だと思った
- ミニエクササイズ(体を少し動かすだけで状態を調整できる体験)が良かった
- うまくいくコミュニケーション方法や接し方が見つかる「3色観察法」が参考になり、もっと詳しく聞きたかった
- 「あなたも私も発達障がい」「あなたも私も、生涯、発達」この言葉に救われた気がする
これらの感想をいただき、私としても、参加者の皆さまが「役に立つ」と感じた部分や「もっと知りたい」と思った部分がわかりました。
その内容の一部は、既にブログ記事↓で発信していますが、今後も書き足していきたいと思っています。
「発達障がいやグレーゾーンの困り度は、環境や状況によって変わる」「障がいと症状の違いについて」
「3色観察法」について
また、今回の講演の最大の成果は、私自身が改めて「発達障がい」について学び直すことができた点だと感じています。
苦労したからこそ、発達障がいや周辺の概念(発達性トラウマ、愛着障がい、複雑性PTSD等)の知見を、書籍、ウェブサイト、動画などを通して、より広く深くインプットする機会となりました。
この成果を、今後のカウンセリングやこころの保健指導などの実践に生かしていきたいと思っています。
皆さまの方からも、どうぞ遠慮なくご質問をお寄せいただき、ブラッシュアップしていかれると嬉しいです。
同日の後半プログラムでは、当事者と保護者の方が登壇しました
この連続講座は、藤沢で引きこもりと発達障がいの当事者会や家族会を運営するNPO法人「ふわふわの会」の主催で行われています。
私の講演の後、休憩をはさんで、ふわふわの会のメンバーである当事者と親、それぞれの立場の方が、ご自身の体験談をお話しくださいました。
子どもの頃から大変なことがたくさんあったにもかかわらず、過去のエピソードも今後の展望についても明るく前向きな口調で語る姿が本当に素敵で、惹きこまれました。
ふわふわの会では、定期的に当事者会や家族会を開催しているそうです。
また、HPには「あるある集め」という冊子が掲載されており、ダウンロードができるようになっています。
ふわふわの会の活動について関心をお持ちの方は、ぜひお問い合わせをしてみてください。
ふわふわの会のHPは →こちら