【活動報告】思春期の子育て講座 ~令和の子どもの性教育が、大人の生きづらさに役立つ可能性~ 

保護者や支援者の方々の熱意に感謝しています

2026年2月21日(土)に、平塚市富士見公民館の家庭教育学級の講師を務めました。

「8歳からの心の成長と伴走術 ~子どもの安心と自立を育む関わりのヒント〜」というテーマでお話をしました。

当日は、小学校就学前~小・中学生のお子さんを育てる保護者の方や、子どもに関わる支援機関でお仕事されている方などが参加されました。

知識情報をお伝えするだけでなく、セルフケアやコミュニケーションのワークなども取り入れながら、体験と気づきを深めていただく機会になるよう工夫しました。

講座が終わった後も参加者の方々から直接お声かけいただき、皆さまの熱意に触れられて、とても嬉しかったです。

以下、感想の一部をご紹介します。

・改めて人との関係を結ぶために大切なことを今回の講座で学びました。
・知らないこと、子どもについて系統的に学べたことが良かった!
・とても濃い内容のセミナーで満足度が高かったです。自身の子育てのヒントに参考になりました。
・自分の子どもは思春期の入口に入ってきているんだなと思いました。子どもの気持ちを尊重して、そして自分の気持ちのバランスを考えて接していきたいと思います。傾聴も実践したいと思います。

おかげさまで好評だったようで、ホッと胸をなでおろしています。

子どもへの性教育の中に、大人の生き方にも重要なポイントが…

今回、講座の内容を作るにあたって、性教育の本を何冊か買い足しました。

「思春期」は「第二次性徴」といって、心と体が大人に変わる(生殖可能になる)時期です。思春期の話をするのに、性や命に関する視点を抜きにはできないと思ったのです。

性教育というのは狭い意味で性の知識を伝達することではなく、命を大切にする生き方を包括的に育むことです。
私は以前、養護教諭として働いていた時も性教育にたずさわっていましたが、今回、知識をアップデートする良い機会になりました。

今改めて学び直してみると、子どもへの性教育で推奨されている内容は、私が日々カウンセリングでお会いしている大人の方々にもかかわりが深く、参考になりそうだと感じました。

今回の講座で取り上げた内容の一部を、以下にご紹介します。

プライベートパーツ(プライベートゾーン)

体はすべて自分だけの大切なものですが、
特に、プライベートパーツ(口、胸、性器、おしり)は命に関わる場所で、親しい人でも勝手に見たり触れたりすることはできません
体だけでなく、心にもプライベートな場所があり、誰でも、知られたくないことや秘密にしたいことがあるのは自然なことです。

体と心の境界線(バウンダリー)を引くこと

自分と他の人との間には「YES」と「NO」の境界線があります
同意を得ずに他の人が踏み込もうとしたら、どんなに親しくても「NO」と言ってよいのです。
一度同意したからといって常に許す必要もなく、同意するか否かはその時々に変わりうるものです。だから、同意は毎回確認しなければなりません。

適度な距離を取る形に関係性を変えること

相手のすべてを理解して問題を解決してあげようと尽くすことは、幼少期には望ましいかもしれません。
けれど、思春期以降の人にその関り方を行うと、自立を阻み、権利を奪うことになりかねません。
下のように、ネガティブな影響をもたらしてしまうのです。
「すべてを理解する」→「常に把握し管理下に置く
「問題を解決してあげようとする」→「コントロールする、責任の肩代わりをする、過干渉

よって、思春期以降の人に対しては、失敗を未然に防ごうとするのではなく、困って助けを求めてきたときに話をよく聞いてあげる関わり方が望ましいと考えています。

もしも子どもの頃に性教育を受けられたなら…?

私が子どもだった頃を振り返ると、「愛のムチ」という名の体罰や、自分を殺して誰かのために尽くすことが美徳とされる風潮などが、当時の社会の空気として存在していました。
そんな中、私自身も、自分の境界線を明け渡すことに対して、あまり疑問を感じずに成長してきた気がします。

大人になってから性教育(命を大切にする教育)について学んだことは、意識を改める良い機会となりました。
それでも今なお、自分の中に古い価値観や思い込みが残っていることに気づくことがあります。
そのつど整理し見直すことを繰り返していくしかないのだろうと思います。

これから育つ子どもたちには、始めから正しいことを学んでいかれるようになるといいですね。

子育てに関わる保護者や支援者の方々には、「子どもの権利条約」についても一読しておくことをおすすめします

性教育については、また改めて、お勧めの書籍を紹介する記事を作成したいと考えています。

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