新入社員の「スピード退職」が話題
4月半ばから、新入社員のスピード退職が急増しSNSで話題になっているとのニュースを目にするようになりました。
- 「事前に聞いていた業務内容と違って、キャリアプランが不安になった」
- 「入社前の説明では服装・髪型は自由だったが、髪色が明るいという理由で入社式に参加させてもらえなかった」
- 「30分前に出勤すると『遅い、新人は最低でも1時間前に来ないといけない』と言われた。早く出ても手当はないと言われた」
など理由は様々で、退職代行サービスを利用する人も増えているそうです。
「職場と合わない」時のストレスとは
Joinのご相談者様にも、「仕事が合わない」と悩んでいる方は大勢います。
※この記事では、よくある相談内容を混ぜてアレンジし、個人が特定されないように加工した形でご紹介しています。
周りの先輩や同期は優秀で、たくさんの仕事を素早くこなしている。
それに比べて自分はできていないと、自信を失った。
今の業務は、できなくはないけれど、やりたいことではない。
やる気を出そうとエナジードリンクで気分を上げるが、どっと疲れる。
入職して「昭和」的な不合理な慣習に驚いた。他の皆は当然のようにしているので、自分の方が変なんじゃないかと思えてきた。
同僚が人のうわさ話や悪口を言うのが聞こえて、うんざりする。自分も言われているのかと怖くて、体調が悪くなった。
入職時には、期待と不安に胸を躍らせながら「がんばろう」と思う人が多いでしょう。
けれど、働き始めてから見えてくる実際の業務や人間関係に、「何か違う」「いつまでガマンを続けるのだろうか」と、ギャップや違和感を感じて、悩んでしまうことがあります。
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がんばり続けて「つらくなる」「落ち込んでしまう」場合も…
逃げたくないと努力する人も多い
「スピード退職」のように、すぐに「辞める」と決断し行動にうつすことができる場合は、むしろ自分自身が受けるダメージは少ないのかもしれません。
カウンセリングの場面では、「辞めたくてもそんなにすぐには辞められない」と、深く悩んでいる方が多いです。
そんな方々の胸の内はというと…
他の人はもっと大変なのに頑張っている。こんな小さなことで悩んでいる自分の弱さが情けない。
誰だってやりたくないこともガマンしてやっている。やる気を出せないのはわがままで甘えているからだと、自分が嫌になる。
転職は嫌なことから逃げるだけ。次の仕事も結局うまくいかなくなる気がする。根本的に自分を直さないと何も変わらないと思う。
そもそも自分に合う仕事なんて、この世にないのかも。自分の働く能力が欠けているだけではないか。
このように、今の仕事に違和感があっても、なんとか自分を変えて合わせよう、合わせなければと必死に努力している人が大勢います。
そんな方々のお話を聴いていると、周りの人たちの役に立てるようになりたいという真面目さや誠実さが根底にあり、頭が下がる思いがします。
そんな思いは、自分を成長させる原動力となる大切なものであると考えます。
向上心は、自己否定のリスクと背中合わせ
ただ、「なりたい自分」と「なれない自分」のギャップが続くと、「なれない自分」を責める気持ちが大きくなってしまう場合があります。
自分を責めるうちに「こんな自分はダメだ」と否定する気持ちが強くなると、焦りや不安が強くなります。
そんな緊張状態では、とてもエネルギーを消耗します。
それが続けば、いずれは何もやる気が起きない、動くことさえしんどいような、燃え尽きた状態にならざるを得ません。
するとますます、何事もうまく進まなくなり、悪循環に陥ってしまうのです。
このようにして、お仕事をしている人が心とからだの不調を抱えてしまうことがあります。
そんな時は、どうすればよいのでしょうか?
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