みなさん、こんにちは。「湘南こころの保健室Join」です。
日々生活する中で、「なんとなく不安が消えない」「ストレスで心が休まらない」と感じる瞬間はありませんか?
2026年9月7日(月)にNHK総合で放送された科学番組『フロンティアで会いましょう!(25)』では、私たちの心と体を影で支える自律神経の最新知見が特集されました。メンタルヘルスに関する興味深い内容が紹介されていたので、ご紹介します。
「自律神経の最新研究 ーあなたを操るもう一人のあなたー」
自律神経は、私たちが意識していなくても昼夜を問わず勝手に働いており、心と体を正常に保っています。
自律神経について、名古屋大学の中村教授は、次のように言い表しています。

いかに生きながらえるかを至上命令として、全ての反応が起こっている
自律神経には、運動や仕事をしている活動時に優位になり体をアクティブにする「交感神経」と、休憩時や睡眠時に優位になり体をリラックスさせる「副交感神経」があり、オンとオフの役割をしています。
例えば、チーターが獲物を追う時には交感神経が活発に働きますが、その際、消化器の活動は抑制されます。狩りのような生きるために重要な活動に力を注ぐために、消化などの体の修復作業は後回しにするのです。大事な仕事を控えて緊張していると食欲がなくなり食べられなくなってしまうのは、このためだそうです。
この精巧な体の働きは生きのびるための工夫として私たちの身体に備わっています。しかし、ストレスフルな状況で緊張状態が続く場合には、食事や睡眠などの身体の修復活動が抑制されてしまうため、様々な不調や支障につながるのです。
東京科学大学の古屋敷教授は、次のように話しています。

自律神経の働きの乱れは、ストレスによる心の不調に深く関わる
最新研究が解明!自律神経と「不安」の深い関係
さらに近年の研究では、自律神経が「不安の抑制」に大きく関与していることが見えてきました。
現在アメリカのスタンフォード大学に在籍する吉本愛梨博士が、東京大学在学中に行った研究が2024年に科学誌『Science』に掲載されました。ラットの心拍数を下げると、危険な環境を恐れずに足を踏み入れる回数が増えることが実験で示されました。つまり、心拍数を下げて自律神経を副交感神経優位な状態に変化させると、不安が薄れることが研究結果として示されたのです。
自律神経に働きかけて体の緊張を和らげリラックスさせることで、不安を乗り越えられる可能性を示す、驚きの結果だったのです。
自分で自律神経を整える「心拍変動バイオフィードバック」
愛知学院大学の榊原雅人教授は「心拍変動バイオフィードバック」という方法を行っています。これは、呼吸を通じて心臓の拍動を整える方法です。
榊原教授は、次のように話しています。

体の中には10秒くらいで反応する性質のようなものがある
そして、息を吸って吐くまでのひと呼吸を10秒で行う「10秒呼吸法」を推奨しています。
耳たぶに電極を着けてこの呼吸を行うと、心臓が拍動する速度が読み取られモニター画面にグラフとして映し出されます。「今、自分の呼吸に合わせて体がどう反応しているか」というバイオロジカル(生物学的)なデータを、見える形でフィードバックされながら練習するのです。
10秒呼吸法を続けていくと、乱れていた心拍変動の波形が変化し、徐々に規則性が生まれてきます。やがて血圧の変動も整い、それらの情報が脳に伝わって、気持ちも落ち着いていくのです。
この呼吸法を身に着けることで、自律神経を自分で調整し、心の穏かさを取り戻せるようになると言われています。
呼吸は意図的に自律神経をコントロールできる入口
心臓の拍動や消化器官など、自律神経が司る働きのほとんどは自動的に行われ、意識的に変化させることができません。
けれど呼吸だけは例外で、自分でコントロールできる稀な器官です。呼吸を通常よりも深くゆっくりすることで、ストレス状態からのモードチェンジを促すことができるのです。
心療内科の竹林直紀医師は、次のように話しています。

自律神経の働きは自分でコントロールできる
10秒呼吸法を練習することで、乱れがちな自律神経を自分でコントロールし、良好な状態へ導くことができるようになるかもしれません。
Joinでバイオフィードバックを試しませんか?
10秒呼吸法は「HRV呼吸法」とも呼ばれ、心拍変動を整える呼吸法であることがエビデンスで示されています。
「湘南こころの保健室Join」では、この番組で紹介されたバイオフィードバックを取り入れています。Joinの青木はHRV呼吸法のトレーナー資格を持っており、この練習をセッション内で行うことができます。
特別な準備は必要なく、椅子に座ったまま、呼吸に合わせて画面を眺めるだけの体験です。「自分の心と体がどうつながっているのか」を、目で見て納得される方も多いです。
- 「日常的な不安や緊張を少しでも和らげたい」
- 「リラックスしようと思っても、どうすればいいか分からない」
- 「自分の自律神経の状態を知り、コントロールするコツを身につけたい」
このように思われる方は、ぜひ一度Joinにご相談ください。
最新の科学的アプローチを取り入れながら、心と体を落ち着いた状態に調節する方法を、身に着けていきましょう。

<出典>
2026年9月7日(月)放映 NHK科学番組『フロンティアで会いましょう!(25)自律神経の最新研究 あなたを操るもう一人のあなた』https://www.web.nhk/tv/an/aimashow/pl/series-tep-KXG4WW361Z/ep/VVP4KPX922
「心拍変動 バイオフィードバック こころを「見える化」するストレスマネジメント技法」 榊原雅人編著 遠見書房 2024年



